春のきざし
スギナ(ツクシ)/トクサ科
ツクシ(土筆)とスギナは地下でつながった同じ植物で、シダのなかまです。
ツクシはスギナの胞子茎で、春先に胞子を飛ばします。スギナは光合成をして、養分をつくるための栄養葉です。
3月始め頃、春の訪れを知らせるように、土手や道路わき、田や空き地等で、ツクシが芽を出します。ツクシは日当たりの良い 土地の養分が不足しているような場所で よく生えます。
ツクシの先端には、六角形の胞子のう床が うろこ状に ぎっしりとくっついています。
胞子のう床に だんだん すき間ができます。奥のうすい緑色をした部分(胞子のう)に、胞子がたくさん入っていて、成熟とともに、胞子が飛び始めます。
胞子が飛ぶと、すき間の部分が白くなり、松かさのように開きます。ツクシは胞子を飛ばす役目を終えると しだいに枯れます。
ツクシが胞子を飛ばし終えると枯れ、スギナが青々と育ってきます。栄養茎として、光合成をし、養分を運んでいます。
夏、スギナの草丈は30~40cmにもなります。
スギナは節で車輪状に多数分岐します。
ツクシは食用として、煮て 食べることもできます。出汁などで煮て卵でとじたり、さっとゆでて冷水にさらし、しょうゆや酢味噌で和えたりします。
※ツクシの下処理
食用とする場合は、生えたてのやわらかいツクシを選び、ハカマ(つくしの間接部の葉)を採って、しっかり丁寧に水洗いします。しばらく水につけ、アクを取った後、塩一つまみを入れたお湯で数分ゆで、お湯を切ってください。
※このページの写真は、3~5月頃に 堤防や道路わきで撮影。
※説明は『植物(小学館)』『つくし(かがくのとも傑作集)』『野の花さんぽ図鑑(築地書房)』等を参照しています。
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【 サイトマップより抜粋 】
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