雨に イキイキ 七変化
・6月前後に開花。梅雨時期に どこか沈みがちな気分を 和ませてくれます。
・小さい花(花びらに見えるのは実はガクの部分)が球のようにかたまって咲きます。アジサイは、後述のガクアジサイを改良した園芸種で、最近は品種改良が進み、様々な品種があります。
・花言葉は「辛抱強さ」「和気あいあい」など。
アジサイは別名「七変化」。花の色が青や紫、紅色に変化する種類が多く、一般的には、土壌が酸性だと青い花をつけ、土壌がアルカリ性だと赤味がかると言われます。この他、咲き始めから花の終わりにかけて次々と色が変わる品種や、紫外線があたると花の色を変える品種もあります。
6月6・16・26日は「あじさいの日」。諸説ありますが、古くからアジサイには魔除けの効果があるとされ、6月の6がつく日にアジサイを逆さに吊るすと、そのアジサイが魔除けとなり、不運から守ってくれるという言い伝えがあるそうです。
アジサイは 小さな花(装飾花)の集まりで、花びらのように見える部分は「がく片」です。
小さな緑色のつぼみが 葉の間に 無数にかくれていて、その一つひとつが だんだんふくらみ、大きくなって、色づきます。
ヒメアジサイは、植物学者の牧野富太郎博士が長野県の民家で発見し、澄んだ空のように青く、優美で美しい花を咲かせる様子に感動して「ヒメアジサイ」と名づけたと言われています。
・がく片が 花びら状に大きく変化した装飾花が、花の集まりの外側に ついています。
・葉は厚くてツヤがあります。
もともとはアジサイの原種の一つで、園芸用も含め、様々な品種があります。
オランダの医師、シーボルトが『フローラ・ヤポニカ(日本の植物誌)』で紹介したとされる「シチダンカ」。装飾花のがく片が八重咲きとなる美しい品種で、ヤマアジサイの仲間になります。
日本の各地で古くから自生している野生種のアジサイ。枝が細く、花も小ぶりで、繊細です。
↑クロヒメ(黒姫)ヤマアジサイの一品種
葉に甘みがあり、古くからお茶として親しまれています。仏教行事の1つである花まつりで、本堂に飾られる甘茶は、このアマチャからつくられるものを言うそうです。
アジサイはもともとは日本固有の植物でしたが、欧米で鉢花用として多種多様に改良されました。草丈が短く豪華な花をつける品種を総称して「セイヨウアジサイ」と呼ぶようです。
装飾花だけからなる大輪「アナベル」10~20数センチにもなります。
写真左はアナベルのつぼみ。花色が緑色から真っ白になり、人気があります。
装飾花のがく片が八重咲きとなる品種。上は「隅田の花火」
三室戸寺の美しいガクアジサイ
装飾花の花弁が丸く、内側に巻いています。別名オタフクアジサイ。
装飾花はなく、両性花が集まって咲きます。
ツル性のアジサイ。幹や枝から気根を出し、高い木を這い上がってのぼっていきます。まるで大きな樹木に花が咲いているように見えます。
花はガクアジサイに似て、クリーム色の両性花のまわりに、白色の装飾花がつき、良い香りがします。
三室戸寺は、約1200年前に創建されたといわれる本山修験宗の別格本山。「花の寺」として有名で、中でも「あじさい寺」と称され、広い境内に約50種・約1万株のアジサイが咲き誇ります。
※例年では、6月から7月初旬頃まで、あじさい園が開園されます。詳しい期間は、三室戸寺のホームページ等でご確認ください。
六甲山地の一角で、自然を最大限に活用して、生きた植物本来の姿が楽しめる広大な植物園。多種多様な植物がありますが、特にアジサイの名所として知られています。
ハート型のアジサイを探して楽しむこともできます。よく探せば、ヒメアジサイやアナベル等で見つけられるそうです。
アジサイは雨の日が元気に見えます
※このページのアジサイの写真は、神戸市立森林植物園、三室戸寺、万博記念公園、京都府立植物園にて撮影しています。
※このページの説明は、神戸市立森林植物園、万博記念公園のパンフレットや看板、「植物(小学館)」「樹木(山と渓谷社)」「しぜんとかがくのはっけん(主婦の友社)」、「読売こども新聞(2020年5月28日号)」等を参考にしています。
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