三十三間堂の春桃会と瀬戸内寂聴さん青空説法

2016年より


”三十三間堂”の名前に ちなんで、例年「三」の重なる桃の節句に、「春桃会(しゅんとうえ)」が行われ、ひな飾りやお花等で飾られた 華やかな千体観音像が この日は 無料公開されます。


恒例の青空説法は、瀬戸内寂聴さんのお話が伺えることでも有名でした。以下は生前2016年のお話より。

御年93歳。「長生きは ほどほどがいい」と 闘病生活もユーモアたっぷりに話された後、会場からの質問に答えてくださいました(以下は抜粋)



Q1.恋人は いますか?

瀬戸内寂聴さん(春桃会 青空説法にて)

93歳になったら、ほしくても相手がいないのよ。でも、言いたいこと言って、お酒を飲んでくれる人は 何人かいるの。そういうの、いた方がいいわ。


Q2. 入院されている時、何を考えておられたんですか?

瀬戸内寂聴さん(春桃会 青空説法にて)

いたい。いたい。


Q3. 大切な人を失いました…  亡くなった人に会えますか?

瀬戸内寂聴さん(春桃会 青空説法にて)

仏教では、「あの世はある」と信じているの。その人らしく 生きていると思いますよ。



Q4. 58歳。子どももいません。夫も 母も 親友も 亡くなって、今、元気がありません。先生の年まで 元気で 生き生きと これから生きていくのに、必要なことはなんでしょうか?

瀬戸内寂聴さん(春桃会 青空説法にて)

子どもがいないのは、悪いことじゃないのよ。いいのばかり、できないもの。

ご主人、亡くされて、つらいのね。でも、ご主人、あなたを 大事にしてくれたんでしょう? それだけで、女としては 最高の いい人生。

亡くなったお母さんが、ご主人が、あなたを 今も愛している。

あなたは さっきから 大きな声で ご主人の のろけばっかりしてるわよ。しあわせ。


※ 写真は 2016年3月3日(三十三間堂 春桃会にて)

下鴨神社等のひなまつり(別ページ)
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月ごと絵手紙「ひなまつり」
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