「ニモ」で知られる かわいい魚
クマノミのなかま:スズメダイ科
クマノミのなかまは、毒針をもつイソギンチャクの触手の間にすみ、敵から身を守っています。一方、イソギンチャクは、クマノミがすみつくと、元気になると言われ、お互いにとって 都合よく いっしょにくらしています。
クマノミのなかまは、オスからメスに性転換することで 知られます。ふつうは 群れで一番大きいのがメス、二番目に大きいのがオスで、一番大きなメスが死ぬと、オスがメスになり、三番目に大きいのがオスになります。
日本近海で見ることができる クマノミのなかまは 次の6種類(京都水族館では6種類すべてが展示されています)
浅いサンゴ礁にすみ、ハタゴイソギンチャク等と共生しています。〔全長9cm程度/鹿児島県以南〕
浅い岩礁やサンゴ礁にすみ、大型のイソギンチャク類と共生しています。〔全長15cm程度/千葉県以南の太平洋岸、琉球列島〕
浅いサンゴ礁にすみ、タマイタダキイソギンチャク等と共生しています。からだの白い横帯は、幼魚は3本ですが、成長すると頭部の1本だけになります。〔全長12cm程度/伊豆半島以南〕
イボハタゴイソギンチャク等と共生しています。〔全長12cm程度/沖縄県以南〕
潮通しの良い珊瑚礁域で、シライトイソギンチャク等と共生しています。1組のペアと 2~3匹の未成魚の小さな群れでくらします。〔全長9cm程度/紀伊半島、屋久島以南〕
ハタゴイソギンチャク等と共生しています。〔全長12cm程度/沖縄県以南〕
※このページの写真は、京都水族館、海遊館、和歌山県立自然博物館、ニフレル、池間島(海中)にて
※ 説明は、「子ども大百科(小学館)」「魚(学研)」「魚(小学館)」より抜粋
注)イソギンチャクの触手には、毒のある針を発射する「刺肪」があり、多くの魚にとって、この毒針は危険です。しかし、クマノミのなかまは、特別な粘液を出して、この毒針に刺されないようにすることができるので、イソギンチャクの触手の中でくらすことができ、外敵から身を守っています。
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