ジャイアントパンダ(Giant Panda)

白と黒の かわいいクマさん


ジャイアントパンダ(クマ科)

野生のパンダは2000頭ほどと言われ、中国の高い山の竹林で、1頭で生活しています。

オカピ、コビトカバ、ボンゴとともに、「世界四大珍獣」と呼ばれます。



パンダの指

パンダは タケやタケノコ等を 上手につかんで食べます。

指の数は、前肢も後肢もそれぞれ5本ずつです。ただし、前肢には、「第6の指」「パンダの親指」と呼ばれる 手首の骨が発達してできた出っぱり(盛り上がり部分)があります。

出っぱりは、実はもう一つあり、パンダはこの手の2つの出っぱりと、5本の指を巧みに使って、ものをつかむことができます。

爪は けっこう長いです。

パンダの子ども時代

※赤ちゃんパンダの写真は桜浜(姉のオウヒン)と桃浜(妹のトウヒン)/白浜アドベンチャーワールドにて2015年撮影/桜浜と桃浜は2023年2月に中国に返還)

パンダの赤ちゃんは、生まれたときは体重100~200gぐらいしかなく、毛も模様もありません。

1か月ぐらいすると、白と黒の毛が生え、2か月後には目が開き、よく動くようになります。

生後、半年ぐらいまでは、お母さんと いつもいっしょに行動します。

※白浜アドベンチャーワールドの貴重な記録より↓

パンダは人間と同じように歯が生え変わり、乳歯が24本で、永久歯は42本生えます。また永久歯が生えそろう1歳前後から、本格的に竹を食べ始めるそうです。(白浜アドベンチャーワールドの記載より抜粋)

パンダの白黒模様

ジャイアントパンダは、耳、目のまわり、肩から前肢、後肢が黒くなっています。

なぜ白黒模様なのかは、はっきりと分かっていませんが、寒い時に、冷たくなりやすい部分が黒いことで、熱吸収が良いのではと考えられています。

雪深い高山の森林の中では、白と黒の体が保護色になり、敵から身を守りやすいとも考えられています。また、目の周りの黒で、雪のまぶしさから、目を保護することもできるようです。

※パンダのイラストを描くときも、目のまわりと耳、腕や足を黒く塗ると、本物らしく見えます。



パンダのいる動物園

日本では2024年現在、東京の恩賜上野動物園、和歌山のアドベンチャーワールドでパンダが飼育されています(2023年2月22日に上野動物園のシャンシャンと白浜アドベンチャーワールドの永明と桜浜と桃浜の3頭が中国に返還され、2023年12月に神戸市立王子動物園のタンタンも返還されました)


白浜アドベンチャーワールド(和歌山県)

アドベンチャーワールドは、パンダの飼育数では日本一を誇ります。繁殖・育成の技術力が高く、過去にたくさんの出産・子育てが成功しています。

↑上の写真は永明(エイメイ)1992年9月に中国で生まれ、繁殖目的で1994年9月に来園。「自然交配し繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ」の記録を更新し続け、16頭ものパパとなりました。/上の写真は2015-2016年に撮影)


室内展示も屋外展示もあります。

※写真は優浜(姉のユウヒン)と良浜(妹のラウヒン)/白浜アドベンチャーワールド/2015-2016年)優浜は2018年中国に返還されています

名物「パンダまん」
名物「パンダまん」

神戸市立王子動物園で長年愛されたタンタン(兵庫県/2000年7月~2023年3月

2000年7月、震災後の神戸を元気づけるために、中国からやってきてくれたタンタン。中国野生動物保護協会との協定に基づき、中国へ2020年に返還することになっていましたが、新型コロナや気候等の影響で延期されました。

その後、2021年に心臓の病気が見つかり、国内最高齢の28歳で、2024年3月31日に息を引き取りました。人間では100歳ぐらいに相当する長寿だったそうです。

ふだんは室内で過ごしていましたが、涼しく気候の良い日は、屋外に出ていることもありました

特に桜の季節は、屋外に出ているタンタンを見に、たくさんの人が訪れていました。

一日6回に分けてエサを食べ、体調が良ければ、日中、お食事タイムの見学ができました。

※上の写真はすべて神戸市立王子動物園の旦旦(タンタン)

※上の写真は神戸市立王子動物園の様子

世界のパンダ

パンダは絶滅のおそれから、世界中で大切にされています。動物園での飼育数は、日本で多いことにびっくりします(上の写真は2015年のもので、現在の頭数とは異なります)

パンダの日(10月28日):1972年10月28日に、日本で最初のジャイアントパンダの「カンカン」と「ランラン」が、中国から上野動物園(東京都)に到着したことにちなんで、上野動物園が制定。(この年の9月、中国と日本のあいだで国交が正常化したことを記念して、中国からおくられたものです)

パンダ発見の日(3月11日)パンダが広く世界中に知れ渡るきっかけとなった日(1869年の3月11日、アルマン・ダヴィドというフランスの宣教師が中国を訪れていた時、パンダの毛皮を発見したそうです)

※ このページの説明は、各動物園の資料やホームページ、「動物(小学館)」「動物(学研)」「たのしいキリンのかいかた」「パンダ(フレーベル館)」より抜粋

※ このページの写真は 白浜アドベンチャーワールド と 神戸市立王子動物園にて。

パンダのいる動物園は、パンダの中国への返還によって変わりますので、最新の情報をお調べください。



パンダのイラストはコチラヘ
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