サイ(Rhinoceros・Rhino)

大きな角に がんじょうな体



サイ(奇蹄目・サイ科)

・カバと並んで ゾウに次ぐ大型の陸上動物(体重は1~2トン程度)。草食で、木の葉や果実、草などを食べます。

・頭部には1~2本の大きな角が生えています。このサイの角は 皮膚が変化してできたもの(髪の毛や爪と同じ組成)で、中には骨がなく、1か月に5mmほど伸び続けます。

・前足、後ろ足ともに3本ずつ指があり、小さいひづめでおおわれています

・サイはあまり鳴きませんが、たまに「ミーッ」と鳴くことがあるそうです。

9月22日は「世界サイの日(World Rhino Day)」。現在存在するサイ(シロサイ、クロサイ、インドサイ、ジャワサイ、スマトラサイの5種)は、いずれも絶滅が危惧され、啓発活動がおこなわれています。(※2010年にWWF(世界自然保護基金)南アフリカ支部により開始された啓発キャンペーンより)



シロサイ

シロサイの角は2本。オスは糞の山を作って、縄張りを示します。/分布:アフリカ(東部と南部)

幅の広い口が特徴で、地面の草を刈り取って食べます。

※写真のシロサイは白浜アドベンチャーワールドのミナミシロサイ(2018年)


クロサイ

クロサイの角は2本。糞や尿のにおいで、コミュニケーションを取ります。/分布:アフリカ南部

とがった口先が特徴で、木の葉や枝などを口でむしって食べます。

サイの尾の先には、短い ふさ状の毛が生えています。

※写真のクロサイは白浜アドベンチャーワールド(2015~2016年/2018年 熊本県に移動)


インドサイ

インドサイの角は1本。よろいを着たような皮膚におおわれ、目立つひだがあります。/分布:南アジア(インド等)

沼地で暮らし、足の裏が広くてやわらかく、体が沼地に沈むのを防いでいます。

動物園でも ぬた場でどろ浴びをして、からだの寄生虫を落としたり、暑い日に体温を下げたりしている姿を見かけます。

サイの角に薬効があると信じられ、密猟が後を絶たなかったり、生息地の開発が進んだりで、野生でのサイの数が減少しています。

※写真のインドサイは東山動物園(2017年)



※このページの説明は「動物(学研)」「動物(小学館)」「東山絶滅動物園」「天王寺動物園ガイドブック」と各地の動物園の看板を参考にしています

※ 写真は 白浜アドベンチャーワールド(2015~2018年)と東山動物園(2017年)にて


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バク(奇蹄目)
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