ブドウ果汁で酸性・アルカリ性の実験

サクッと自由研究


水溶液の性質

水にとけた水溶液は、酸性、アルカリ性、中性の3つの性質に分けられます。

この3つの性質は、ブドウやブルーベリーの果汁、紫キャベツの葉、アサガオの花の汁等の植物に含まれる「アントシアニン」という紫色の色素の変化を使って、調べることができます。

ここでは、夏に手に入りやすいブドウの果汁で実験しています。

この実験で使ったブドウ
この実験で使ったブドウ


1.ブドウの果汁液を作ります

※時間がない場合は、100%のぶどうジュースを使っても実験できます。

①ブドウの皮を、沸騰しない程度に、鍋で煮ます。

②茶こしやコーヒーフィルター等でこし、果汁だけを取り出します。

※紫キャベツの葉を使う場合は、葉を細かく切って凍らせ、ビニール袋に入れて少量の水を入れ、汁をもみ出します。冷凍ブルーベリーでも同様にできます。

紫キャベツやブルーベリーの汁の場合は、ブドウ果汁とは色の変化が違います。時間があれば、いろいろ試してください。

2.調べたい水溶液にスポイトでブドウ果汁を1~2滴加えて、色の変化を調べます

注意)酸性やアルカリ性の強い液体は、直接ふれると危険です。口に入れないことはもちろん、からだや服につかないよう注意してください。

〔中性〕

左が「砂糖(さとう)」、右が「塩(しお)」。ブドウ果汁に色の変化がありません。

〔酸性〕

左が「すだちの果汁」、右が「酢(す)」です。ブドウ果汁が明るい赤色に変化します。

〔酸性〕

〔上段左から〕石けん、重曹、アルカリ電解水

〔下段左から〕セスキ炭酸ソーダ、家庭用漂白剤(キッチンハイター)

ブドウ果汁が濃い紫色や緑がかった色に変化します。

3.実験結果の参考に

酸性やアルカリ性の強さは、pH(ピーエイチまたはペーハー)という0~14の数字で表されます。

中性を7として、7より小さくなるほど賛成が強く、大きいほどアルカリ性が強いことを表しています。

 

※リトマス紙や万能試験紙が手に入れば、利用すると、より正確な実験結果が得られます。

ピオーネやシャシンマスカット等、いろいろなブドウの写真があります。


※このページの文章は、「わくわく理科小6(啓林館教科書)」「新しい科学中3(東京書籍教科書)」「キッズペディア科学館(小学館)」「新中学問題集理科3年(教育開発出版)」を参照しています。


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